大規模な米農業がテレビで紹介されていました。
少々、疑問が。
全国に農家全体は107万件ほどあるそうな。そのうち米も作る農家は7割とか。
米農家の平均耕作地は1.5ヘクタール。 まあ、そんなものでしょう。
耕作放棄地等を寄せ集めないと、大規模な米農業は成立しません。
狭い日本、本州では広い米耕作地を持つ人は少ないです。
そういう事から見れば、大規模な米農業で人件費を減らし
簡略化すれば良いようにも思えますが。
どうでしょうか?
耕作放棄地を買い取って素人が大規模農作をした場合、一定のリスクが生じます。
会社であれば利益を出さなければ成立しませんから、米の価格が下がった場合は
倒産の恐れも危惧しなければいけません。 広大な土地はそれも又放棄、と言う事にも成り兼ねません。
先行きの見えない物に投資するのは、どうでしょうか? 日本向きではないのかなと
個人的には考えます。 耕作放棄ちが多ければ、農地は安く手に入るかも知れませんが
米農業は生易しいとは思えません。 数十年存続できるのか? 疑問が残ります。
小農家が放棄するのは、それなりの理由が存在します。
規模を多くしても、それが解決されるとは思えません。
ましてや、参入業者が本業ではないのであれば先行きは不透明
と言う事にも成り兼ねません。
大規模になればなるほど、災害には大きな影響が出てしまいます。
干ばつや大雨など自然の驚異は、大規模な米農業ほど被害も拡大するでしょう。
そのような場合、どうして再建するのかが問われます。
結果米価格を上げる様では、本末転倒になってしまうことでしょう。
損益分岐点を超えた場合、米農業が存続される保証は全くありません。
異業種参入に、ブランド米の生産者の方はどう思うのでしょうか?
まあ、あきたこまちは
そこらあたりの水田で、普通に植えて収穫してもらいたいなと。
それでこそ、米なので。
放棄山林を購入したはいいが、維持費が大変で手放すようになることもあります。
田畑永代売買禁止令と言うのが江戸時代にはありました。
農地と農業を守る措置だと理解します。
現在に於いても農業は手厚く保護されているのですから、利益を確保するために
異業種が参入すると言うことは避けるのが賢明でしょう。
会社の存続は30年持っても50年と言われています。
米農業はそんな短期じゃ本当に困ってしまいます。
通常ですが30年だと30回、50年だと50回しか収穫が出来ないのですよ
収穫時に災害があれば、収穫の見通しは大きく外れてしまいます。
非常にリスクが多い米農業であり、代替え地の非常に少ない日本ですから
よくよく考えなければいけないでしょう。
自然との戦いなのです。
耕作放棄をどんどんと買い占められた場合、米農業の供給と価格は極めて不安定になるかも知れません。
大規模な米農業で使う機械は買い替えも整備も必要です。
人は減らせてもトータルでは、コストが下がるとは言えないと思います。
日本に於いて、大規模な米農業は救世主にはならないでしょう。
※個人の意見・感想です。くれぐれもお間違えの無いよう。