雪国の屋根は、温暖な地域とは全く異なります。 瓦屋根がないことは勿論ですが、雪に対する対処が重要になるのです。
基本は「落雪屋根」か「無落雪屋根」で、これらの屋根は雪をためる小さな雪止めがありません。
隣の境界に雪が落ちないのが大前提で、そのために片流れの屋根や、そそり立つ大きな雪止めの屋根とします。
出入り口に雪が落ちると危険なので、関東のような寄せ屋根は使えません。
雪を中央に集めて溶かすタイプ。真ん中に溝があります。
平らな屋根は雪が落ちませんが、雪下ろしが必須になります。
それで梯子が必要になります。鉄骨系住宅やコンクリート住宅にもよく見られます。
屋根が二段階に折れているタイプ。このタイプは非常に多いです。
雪が遠くに落ちず、手前に落ちると推定されます。
このタイプにも雪止めは付けません。
急こう配の屋根、落雪を促す屋根です。道の駅など、店舗に多い形状です。
内部に吹き抜けを作ったりします。二階屋での急こう配屋根は、
屋根の面積がとても多くなります。
旧家その1 その2
最初に建てられた旧家その2は後日屋根を片流れに作り替えました。
後からの旧家その1は最初から片流れです。屋根の下が通路なので、雪止めがあります。
毎年雪下ろしが必要です。
寄せ屋根は全方向に雪が落ちますので、雪国では採用されることは少ないです。 また雪下ろしも四面になるので効率的ではありません。
温暖地域の 寄せ屋根。全方向に屋根があります。