クマ居ない県には全く関係のないお話。
戦争に関係ない隣国に相等しい。 残念な事です。
クマの被害はあらゆることに及びます。
その理由はいたって単純。 人は何もしない・出来ないからです。
クマは、
柿木を荒らし、リンゴ畑を荒らし野菜畑を荒らします。 家庭菜園も荒らします。
スイカもメロンも荒らし放題です。
岩手・秋田・青森などのタケノコなど山の幸はクマの為に採ることが出来ません。
クマは山に餌が無くなると、人里に降りてきます。
人家を徘徊し、餌を探しありとあらゆる場所を探し回ります。
ゴミ集積場も荒らします。 鍵をしていても頑丈な倉庫に隠しても
壊します。 住宅地の窓も叩き割ります。
人間には、逃げるどころか襲ってきます。敵なのです。
無防備な人間は噛まれます。食いつかれます。
対処は、
クマ罠を仕掛けること。 猟友会に出動を依頼すること。
電気柵を設置すること(予算があれば)。
発砲には流れがあります。 先ずは警察に連絡、確認出来たら
発砲可能か検討。可能ならば駆除に進みます。 この間クマは逃げてしまいます。
罠は強力な力でひっくり返しもします。
麻酔銃は許可された人しか撃てません。 その後先ずは山に返します(なんでだよ)。
悪質な場合は駆除します。 駆除には各県毎に頭数が設定されています。
駆除には上限があり、県で検討しないと駆除数は増やせません。
全数駆除は有り得ません。 生息数のはるか少ない数しか駆除の対象になりません。
駆除できる猟友会の人員は非常に少ないです。駆除費用は少ないです。猟で生計は困難です。
野生動物は、鳥獣保護管理法によって保護されます。
クマ類は2024年4月 指定管理鳥獣に認定されました。ニホンジカ・イノシシ。
これらの駆除を行う都府県は、指定管理鳥獣捕獲等事業と呼び行使されます。
秋田県における令和5年度の事業人員は、ニホンジカ185人。イノシシ557人。
クマ事業人員がないのはこの時点(令和5年)で指定されていないからです。
捕獲数は令和5年、ツキノワグマ2334頭。ニホンジカ77頭。ノシシ238頭。
令和5年ツキノワグマ捕獲最多地区は以下です。
北秋田市332 大館市217 鹿角市174 秋田市174 仙北市148 大仙市136
湯沢市128 横手市108 五城目町96
合計2334頭
秋田県における鳥獣保護法における地域割りは、およそ160か所以上。
(例:大館市長根山 小茂内 早口 )
カラス・キジバト・スズメ類等その他もろもろは市町村長の許可が必要。
有害鳥獣に於いては、イノシシ・ニホンジカに捕獲制限はありません。
クマは6頭となっています。これらは知事の許可が必要です。
クマの場合1000頭で上限に達しますので、そのままでは捕獲が出来ません。
追加の捕獲頭数の変更を県から受けなければいけません。
クマの支援金は1頭につき7000円。 その他1500人の猟友会員に2000円が支給。
予算は令和6年度230万円。
これが実態です。命かけてこれです。まあ、税金なので致し方ありません。
国からも交付金が出ますが分配なので、県別にはわかりません。
秋田県令和5年クマ出没情報(速報値)3723件
秋田県における近年のクマ捕獲数(令和6年~平成20年)
令和6年382 令和5年2185 令和4年397 令和3年657 令和2年607 令和1年533
平成30年408 平成29年798 平成28年476 平成27年106 平成26年255
平成25年132 平成24年318 平成23年216 平成22年241 平成21年200
平成20年46
環境省データ
このデータを見て気付いたと思いますが、17年間の平均捕獲数は多くはありません。
要するに、クマが人里に現れなければ捕獲もしない必要もないと言う事実です。
クマの頭数が増えて山にいられなくなったのが事実ならば、
捕獲数は減少しないかも知れません。 人的被害があれば尚更です。
10年後は、クマを撃てるハンターは激減が予想されます。
少子高齢化社会で、クマの個体数を減らさなければ人間社会は大変な事になります。
こういう事実を、環境省諸君及びクマない県の諸氏は考えて頂きたいと思います。
阻止されなければ、近い将来クマない県へのクマ越境も現実となるかも知れません。