許可が無ければ鳥獣は駆除も猟も出来ません。
全ての駆除数は決まっており、枠を変えない限り予定数を超えて駆除は出来ません。
漁業と根本的に違うのは、漁業は攻めの猟であり海に出ない限り捕獲は有りません。
鳥獣は向こうからやってきて、占拠します。呼ばなくても来ます。
今問題なのは、シカやイノシシ、カラスなどに比してクマの個体数は圧倒的に少ないと言う事実です。 九州や千葉県には生息せず、四国も数えるほどしか生息しません。
個体数を駆除しすぎると絶滅に向かいます。
この絶滅を防止して、個体数を一定に保つと言うのが環境行政です。
それを牽引するのが、鳥獣保護管理法なのです。
よく、お役所と警察は何かあってからでなくては動かないと言われます。
事後処理が全てと言っても、過言ではありません。
ストーカー被害はどれだけの人を死に至らしめたのか、皆さんご存知と思います。
堤防が決壊し浸水被害が起きても、行政は手立てがありません。
地震で家屋が倒壊しても、証明書を出すのが関の山です。
兎にも角にも、税金が絡むと動きは止まってしまうのが行政なのでしょう。
クマが身近にいてもどうにもできないのが現状。以下は報道記事より引用。
●6日朝、大館市の公民館の敷地内でクマ1頭が目撃されました。(秋田県) 近くには小学校と中学校があり、警察が注意を呼びかけています。
●6日昼過ぎ、仙北市の小学校のグラウンドでクマ1頭が目撃されました。(秋田県)
●福島県福島市のあづま総合運動公園は10月6日、クマの出没を受けて臨時閉園の措置をとった。(福島県)
●6日朝早く、勝山市野向小学校の前にクマが現れたとみられ、市が住民らに警戒を呼び掛けています。(福井県)
●6日午前、秋田市の中学校の敷地内で教員がクマ1頭を目撃しました。 中学校は、部活動を中止にし、一斉下校の対応をとるということです。(秋田県)
●5日深夜、南魚沼市でクマと列車が衝突する事故がありました。当時、乗客は乗っていなかったということです。(新潟県)
かつて北海道では春クマの駆除をしていましたが、駆除しすぎとして1989年頃廃止されました。 それから数十年もほったらかしでした。
つまり、北海道は広いのでそれほどクマと遭遇ししこは起きないのが普通でした。
その安心感からくる怠慢が、現在の出没及び人身被害になっていると言う事は
否定できない事実です。 ほったらかしたら、クマは増えますよ。
現在北海道ではクマの出没が5千件を超えています。
秋田県は4千件超えです。 岩手県も同様と思われます、もっと多いかも知れません。
ほったらかしすると、クマは増えるのです。
ブナが凶作だから、ふもとに降りてくる?
あーそうでしょうね。そうでも言わないと示しが尽きません。
凶作なんて過去にいくらでもありました。 しかし、それほど多くふもとに下りてきた事実はありません。ただ単に駆除数が少なかっただけです。
下は2019年から2023年のクマの駆除数です(環境省資料)。少ないと思いませんか?
現在は、北海道も秋田県も青森県も急速にクマの数が増えています。
つまり、この程度個体数を残すと今日の様になってしまうのですよ。
目論見はずれであり、鳥獣保護管理法の失敗でもあります。
クマは人間が少子高齢化社会に向かって行きますから、何としても絶滅危惧状態もしくは
絶滅まで持って行かないと鳥獣化世界になってしまいます。
その責任誰がとるのか?
※ 個人の意見です、お間違えの無いようお願いします。