現在のオーディオ機器の大きさ、特に横幅は多種多様。
オーディオ全盛期の頃は違った。 多くの機器が横幅48センチ前後。
なので、ほかのメーカーと混在しても違和感はそれほどなかった。
シルバー系が売れると、一斉に各メーカーともシルバー系に。
ブラック系が売れ出すと、こぞってブラック系にシフト。 日本人らしいと言えばそれまで。
だが横幅が似たり寄ったりなのは、ブームとかじゃないないれっきとした理由が存在する。それは、アメリカの規格EIA(Electronic Industries Alliance)に由来するからだ。
多くのオーディオ機器は、このEIA規格に準拠して製造されている。
EIA規格のラックでは横幅が19インチと決められている、つまり48.26センチなのだ。
高さは凡そ4.4センチでその倍数が存在する。EIA規格に準拠していると、輸出に都合がよいのだ。オーディオ機器は、日本製が安価で性能が良いのは今も昔も変わらない。
ナカミチなどの民生用カセットデッキには、この19インチラックに入らない50センチのカセットデッキも存在する。筆者の保有するナカミチ581もそうだ。582、580M、581Z、582Zなどが50センチ幅である。
ナカミチの680、660ZX、670ZX、680ZX681ZX,682ZXは最初からラックマウント用に設計されている。価格も15.8万円~23.8万円と1970-1980年当時としては非常に高い。
勿論ナカミチと言えど多くの製品は19インチラックマウント可能なサイズであった。
ラックマウントアダプターの一例 ※資料はネットより引用致しました。
筆者使用中のティアックのカセットデッキ(販売終了品)。AD-800
同製品の業務用(タスカム)品。
タスカム CDプレーヤー
タスカム ダブルカセットデッキ
タスカムカセットデッキ