仕事終えて家路に向かう人の波
いつものように乗り込む銀座線
みんなそれぞれ何思う 暖かな我が家
ふと見れば優先席、ずり落ちて座る人がいる
奇異の目に、飛び込む文字が 首から提げたプラカード
携帯電話OFFの文字が見えている
後ずさり扉開け連結の所に座り込む
駅が来て席が空き
彼はおどおどと ずり上がり腰掛ける
前に座る紳士、ポケットから携帯を出し電源を切る
液晶の画面に グッバイ
小さな文字が静かに消えて行く
端に座った紳士、ごそごそとポケットから携帯を出し
そっと電源を切る
なんだこのやろう かっこ付けやがって
てめえらの優しさが 胸に突き刺さったぜ
ばかやろう 不覚にも涙がこぼれて
俺は 俺は嬉しくなったぜ
なあ親父 そうなんだよ、親父
人生ってそんなものなのさ
電車ガタゴト
ガタゴトゆれて駅に着く
都会の真ん中走る銀座線 今日はなんだか
ちょっとばかり輝いて走っていた
そんな気がして
不覚にも涙あふれてしまったぜ
電車ガタゴト今日も行く
人々の思いを乗せて 優しさ乗せて
今日も走る
夢を乗せて ガタゴトと走る